最近、ダイエットサポート食品や乳酸菌系食品などで持て囃されている腸内フローラですが、「おたく、流行語大賞でも狙ってるんですか?」ってくらい、多くの場面で取り沙汰されています。
今までは「腸内環境がどうのこうの~」と言っていたところに、素人には少し分かりにくい横文字を持って来て煙に巻こうとしている感があって、私個人としてはこういうのはあまり好きじゃありません。
恐らく消費者の多くが「よくわかんないけど、とりあえずそれ(腸内フローラを謳っている製品)摂ればいいんでしょ?」みたいなやっつけ感を持ってるんじゃないかと思うんですよね。というわけで今回は、サルでも理解できる「腸内フローラ」について簡単に説明したいと思います。
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目次
腸内フローラとは?
腸内フローラ=人それぞれの腸内環境
- 善玉菌:お腹の調子を良くする菌
- 悪玉菌:お腹の調子を悪くする菌
- 日和見菌:弱い者いじめが大好きな菌
語弊を恐れずに説明すると、腸内環境は上記の3つの項目によって変化します。私たちの腸内では常に「善玉菌vs悪玉菌」の戦争が行われていて、どっちが優勢かによってお腹の調子が決まると思ってください。
善玉菌が優勢だとお腹の調子は良くなりますし、悪玉菌が優勢だとお腹の調子は悪くなります。そして第三者の日和見菌は、この両者の有利な方の味方になるという特徴があるので、いかにして味方に付けるかが重要です。
そしてこの戦場(腸内)は、顕微鏡などを介して見てみると「お花畑」のように見えることから、腸内フローラと呼ばれています。
人生いろいろ、腸内フローラもいろいろ
腸内フローラの理想とされるバランスは「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」と言われています。このバランスを保つことで、外部のウイルスなどに対する免疫力も高い状態を維持できますし、便秘知らずの身体になれるというわけです。
ただし、この環境は人によって大きく異なります。食生活はもちろん、年齢や体調、ストレスなどによっても大きく左右されてしまう部分ですので、ちょっとした環境の変化(例えばダイエットを始めるなど)ですぐに傾いてしまうと言えるでしょう。
腸内フローラを良い状態にするには?
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 十分な睡眠
では腸内フローラを良い状態にするには、どのようにすればいいのでしょうか。よく言われているのが上記3つなのですが、分かりやすい部分で言ったら乳酸菌を摂取するのは効果的です。
便秘の状態というのは腸内がアルカリ性に傾いているので、これを酸性にしてやることが望ましく、乳酸菌は乳酸を生成しますから、これによって腸内を酸性にしてやることで善玉菌が有利な腸内フローラへと導くことができるわけです。
ちなみにヨーグルトなどを中心に有名なビフィズス菌も、乳酸と一緒に酢酸を生成するので、腸内を酸性に傾けてくれます。
腸内フローラを良い状態に保つと・・・?
便秘が改善されることはもちろん、外的ウイルスなどに対する抵抗力も増します。意外に思われるかもしれませんが、人間が持つ免疫細胞の約6割が腸にあると言われており、腸内環境を良くすることが健康維持にも繋がるんですよね。
これによって気持ちが明るくなったり、花粉症なんかの改善にも繋がるらしいので、決して侮ってはいけません。
まとめ
- 腸内フローラとは、いわば善玉菌と悪玉菌が戦っている戦場のようなもの
- 善玉菌が有利な状態を作ってあげることが、美容や健康にも繋がる
個人的には「腸内環境を専門家っぽく言う→腸内フローラ」だと思っています。そして、それを良くするには当たり前のことですが、バランスの良い食事や人間として好ましい生活習慣が求められるでしょう。
ただし、いくら規則正しい生活をしても、腸内フローラはストレスなどの影響も受けやすいため、適度に乳酸菌などを含むヨーグルトなどから力を借りるのが望ましいのではないでしょうか。
善玉菌が有利になるような腸内フローラの形成が、ご自身の健康や美容に繋がります。ぜひ参考にしてみてください。