「贅肉が気になるパーツと言えば?」と質問すると、実に多くの答えが返ってきますが、やはり1番多いのは「お腹」です。EMSやワンダーコアなどの腹筋を鍛えるアイテムが多数出ているのも頷けます。
ただし、お腹の贅肉を落とすのには効率の良いやり方が存在します。正確には「効率の悪いやり方では、いくら時間とお金を掛けても無駄になる」と言った方が適切ですね。
というわけで今回は「お腹の贅肉を落とすのに最も効果的な方法」を書いていきたいと思います。
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目次
まずは腹筋のメカニズムを知ろう
基本的に「腹筋運動」と言えばクランチやシットアップなどが有名ですが、お腹のお肉をどうにかしたいという悩みを持つ人は、なぜだか学生時代によくやったような腹筋運動をしたがる傾向にあります。
それこそがワンダーコアの売れ行きに直結していると思うんですけど、もしお腹のお肉を取っ払いたいのであれば、これらの腹筋運動はほとんど意味を成さないので注意してください。以下では、腹筋に焦点を合わせた人体のメカニズムについて考えていきたいと思います。
腹筋はみんな割れている
EXILEなんかはみんなカッコイイ体をしてるじゃないですか?彼らはもちろんダンスで筋肉も使うでしょうし、普段からちゃんと鍛えているからあんな素敵な体になってるわけですけど、基本的にEXILEでなくても腹筋はみんな割れています。
そのうえに脂肪が乗っかっているからわからないだけで、もし腹筋を割りたいと思うなら脂肪を落とすのが早いです。そして、お腹の脂肪を落とすのに腹筋運動をするのは、かなり非効率なやり方です。
部分痩せはできない
よく「部分痩せ」って聞くじゃないですか?なんであんな言葉があるんだろうっていつも思うんですけど、基本的に部分痩せは不可能です。二の腕とか太ももがたぷたぷなのに腹筋がガチガチな人とか見たことありませんよね?つまり、そういうことです。
腹筋運動をすることがお腹の脂肪を取っ払うのに全く無駄だとは言いませんが、だったらスクワットをした方が効率的ですし、更に言うなら有酸素運動をした方が手っ取り早いです。
よく「筋肉を鍛えることで基礎代謝が上がるから、痩せやすい身体になる」って言いますけど、確かにこれは合ってます。しかし、ただの腹筋運動でそこまで筋肥大するとは思えませんし、痩せやすい身体を作りたいなら、腹筋運動よりもベンチプレスで胸の筋肉を鍛えるとか、重りを背負ってチンニングとかスクワットをした方が遥かに効率的です。
ウエストを細くしたくて腹筋運動することの矛盾
前項で部分痩せができないということを書きましたが、もし部分痩せできたと仮定しても腹筋運動でウエストを引き締めるというやり方はおかしいと言わざるを得ません。
女性に多いんですけど「美しいボディラインを手に入れたくて、腹筋運動頑張ってます」というパターンですね。贅肉が無い状況ならあの手この手を考える段階にありますが、お腹に贅肉がある場合はそれを落としてからの話になります。そして、それを落とすのに腹筋運動は大して意味を持ちません。
分かりやすいように極端な例を出しますと、筋肉を鍛えたらムキムキになるじゃないですか?ボディービルダーの人とかって、Tシャツとかパンパンになるくらいの身体に仕上がってますよね?筋トレをすると、基本的には筋肥大するので身体は大きくなります。
世の中のマッチョを目指している男性たちは腕や足を太くしたくて筋トレをしているのに、一部の女性たちは細いウエストラインやくびれが作りたくて筋トレをしている・・・なんだかおかしいと思いませんか?
お腹の脂肪を効果的に落とすには・・・
お腹の脂肪を落とすということは、身体全体の脂肪を落とすということに直結します。つまり「有酸素運動をしましょう!」ということです。
あとは太りにくい身体を作るための筋トレも有効ですが、以下で詳しく掘り下げていきたいと思います。
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有酸素運動は脂肪を落とすのに抜群の効果
1番手っ取り早いのがランニングです。それが厳しいのであればウォーキングでも結構ですし、境遇が許すのであれば水泳なんかはカロリー消費が激しいうえに膝などに負担が掛からないのでオススメですよ。
ちなみに大雑把な計算式ですが「消費カロリー(kcal)=体重(kg)×走った距離(km)」で求めることができます。脂肪1kgが7200kcalと言われていますので、体重72kgの人が100km走ってようやく脂肪が1kg減らせるという計算です。・・・きついですよね。
実際には失う水分なんかの兼ね合いもあるので、ここまでしなくても体重は減りますけど、脂肪だけで1kg減らすというのは結構キツイ作業になります。ただし、これが最短の近道です。
効率良く脂肪を燃やすサプリなんかも取り入れると、より効率化できるでしょう。
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太りにくい身体を作るための筋トレ
大きな筋肉は燃費が悪いので、マッチョの人は息をしているだけでカロリー消費量が高いです。筋トレをするというのも、太りにくい身体を作るという意味では効果的だと思います。
ただし、この時に鍛えなければならない筋肉は「速筋」と言われる燃費の悪い筋肉のことです。回数をこなすタイプの筋トレ(例えば100回とかできる腹筋運動など)は、むしろ持久力を鍛えるものなので、太りにくい身体とはあまり直結しません。
マラソン選手って足の筋肉がすごいですけど、ほっそりしてますよね?あれは「遅筋」と呼ばれる筋肉で、極端に言うと「少ないエネルギーでひたすら運動できるハイブリッドカーみたいな筋肉」で、太りにくい身体を構成する筋肉とはまた違うので注意してください。
ライザップなんかで重りを担いで筋トレをさせているのは、速筋を鍛えて基礎代謝を上げることに狙いがあります。
まとめ
- お腹の贅肉を取りたいなら、全身の脂肪を落とすつもりで取り組もう
- 腹筋運動を何回もするよりも、走ってきた方がずっと効果的
- 脂肪燃焼を促進してくれるアイテムを取り入れると尚、効果的
実家の母親が「お腹を引き締めるためにワンダーコアを買おうかどうか悩んでいる」という話を聞いて、今回の記事を書きました。すでに十分痩せている人が更に引き締める目的で使用するのはいいと思いますよ。剛力さんくらいの細身のスタイルの人が、お腹の筋肉を鍛えるのには丁度いいでしょう。
ただ、お腹に贅肉があるうちは、それを取っ払うために有酸素運動をガンガン取り入れるべきです。あまり体の重い人が急に運動をしたら膝などを痛めてしまう可能性があるので、そういう人はウォーキングや水泳から始めることをオススメします。